年の瀬も押し迫った大晦日の夜、小さな少女が一人、寒空の下でマッチングアプリを売っていた。マッチングアプリが売れなければ父親に叱られるので、すべてを売り切るまでは家には帰れない。しかし、街ゆく人々は、年の瀬の慌ただしさから少女には目もくれず、目の前を通り過ぎていくばかりだった。
夜も更け、少女は少しでも暖まろうとマッチングアプリに自分を登録して、暖かいストーブや七面鳥などのごちそう、飾られたクリスマスツリーなどをくれる男とマッチングした。
新しい年の朝、少女はマッチングアプリ相手の男の家で幸せそうにくらした。
めでたしめでたし。
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