はるか昔、私がアルバイトの面接を受けた際、紙一枚の簡単なアンケートが課せられた。
そう、表題はそのアンケートにあった最後の設問だ。
「私はこのアンケートで嘘をついている はい・いいえ」
私はひどく困惑した。自己言及のパラドックス(いつも噓つきなクレタ人)を思い出した。
面接を通すために見栄をはったようなことを書いたら「はい」に該当するのだろうか?
だが、これを「はい」と答えるような人間は、より誠実で正直ともいえる。
紙一枚のアンケートにしては不相応な時間を費やして悩みぬいた結果、私は「はい」と答えた。
その後、採用の連絡が来ることはなかった。
それが私のようなアスペルガーを検知する設問だったと知るのは、もっと先の話。
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