■娘の希望を打ち砕く
夜10時
寝室に消えた筈の4歳の娘が居間に戻ってきた。
「怖くて眠れな~い」
兄と妻が先に寝てしまって、一人になったので俺のところに来たらしい。
俺はいつも居間で寝ている。布団は押入れ。
ちょうどFit boxingをやり始めたところなので、娘の相手はめんどくさい。
30分間俺は娘を気にせず、ボクシングに打ち込む。
その間娘はずっと「怖くて眠れな~い」と言い続けてる。途中で布団を押し入れから出そうとしたが、出来なくてあきらめる。
ようやくゲームが終わる。俺は汗だく。
一緒に寝られると思った娘に非情な言葉をかける。
「お父さんこれからお風呂に入るよ。ここにいて一人だともっと怖くなるよ。寝室行く?」
娘はおとなしく寝室に戻る。
かわいそうだがこうするしかない。
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