世界は大団円を迎える。ぼくは半分そっちの世界に足を突っ込んだまま、半分だけ現実に引き戻される。
ふわふわした頭でそっと口を開く。
「すごく良かったよね」
神妙な顔つきをしていた君がちいさく笑って言った。
「うん、ものすごく良かった」
・
誰かと作品の感想を共有する。
そして共有した感想のベクトルが一致したとき、それはものすごく素敵な体験であり経験だと思う。
だけどそんなことはほとんどない。まずだいたい向きが違っている。たとえ同じ向きを向いていても大きさが異なっている。
クッソが
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