功利主義者は全体の効用を優先し、全体の効用が同じで、各個人の効用の偏り方も同じなら、多くの効用を得るものが誰になっても同じであると考える。
たとえば、必ず誰かが勝たなければならないなら、誰が勝っても同じである。
だから功利主義者は、自分が勝ちたいと思うことができない。
例外は、自分が他の者とは違い、自分の勝ちが他人の勝ちよりもより大きな効用をもたらすと信じている場合である。
つまり、功利主義者が競争に勝つためには、「自分は特別な人間で、他人を押しのけるほどの価値がある」と言う自意識を持たなければならない。これはなかなか難しいだろう。
だから功利主義者はなかなか勝つことができない。
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