2018-07-30

カルガモの雛が一匹いた

2時間前、確かにそこに親子連れカルガモがいた

数人が写真を撮っていた

引っ越ししていたのかもしれない

そこは東京のど真ん中、某緑地の隣だが、緑地には高い壁があり、飛ばないと入れない状態だった

雛は私を見ると一目散に道路の曲がり角、隅っこの草の陰にうまく隠れた

私はそれを見送って、15分ほどカルガモの親を探してみた

気温は30度を超え

黙ってるだけで汗が吹き出るほどだった

カルガモの親はどこにもいなかった

そりゃそうだ、2時間も経ったらあの歩みでもどこへなりいけるだろう

私は途方に暮れた

そして無性にカルガモに怒りが湧いてきた

まるで責められているような気分だった

思い起こしてみると、あいつらははぐれ過ぎだ

虫でも動物でも、親子であれだけ適当な移動をするやつが居るだろうか

あんなのは鳥くらいだ

せめて大量に生むならわかるが、親鳥の後をついていく雛はせいぜい数匹だ、ならもっと

そこまで考えて私は家に帰った

家は目と鼻の先だった

 

40分後、別の用事があってでかけた際、雛はいなかった

きっと誰かが連れ去ったのだろう

そう考えることにした

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