1人で飲みに出るのが好きである。
通りがかった知らないバーに入って店員や他の客など初対面の人と話しながら飲むのが好きである。
僕を全く知らない人が僕を知ろうと話題を探ってくる。
僕も全く知らない人の身につけているものや話口調などから人柄を探って話を振る。
飲んでいるのもあって話すうちに互いの気が緩み話も盛り上がり、大体は楽しく時間が過ぎる。気がつきゃ朝だったことが何度もある。
ごちそうさまでしたと店を後にする時、あーあ、さみしいなと心細くなる。
1人で酒を飲みたくなった時は決まってさみしい時だ。
飲みに行けば誰かしら話し相手になってくれる。一緒に酒を飲んで笑って話をしてくれる。今日の出会いに乾杯なんて、嬉しいことを言ってくれる人がいる。
飲みに出れば寂しさが紛れる。
だから帰らなければならないのが辛くて、紛れたはずの、埋められたはずの心細さがまたやってくるのがしんどくてたまらない。
帰ってもさみしい。
さみしいところが僕の家。
家からさみしさを持ち出して、そしてさみしさを持って帰ってくる。
僕はさみしい。
家族いないの? 俺も一人飲み好きなんだけど話しかけて意気投合みたいなノリ苦手なんだよねー。 最近寂しいから一人で飲んでる人いたら話しかけちゃうかも。その時はヨロシク。