2018-03-03

堺利彦著「一休和尚」(大正11年)より

先ごろ米国ワシントンに開かれた国際労働会議の其時以来、日本は更に光栄ある特殊国になっている。

時間労働を九時間、十時間、十一時間に負けて貰った所に値打ちがある。

労働なんていう者は時間の長いだけ好いに極っている。分り切った事である

それを分らんなどと申す労働者は、西洋にばかりあって日本には一人もない。

そこが即ち亦た特殊国の特殊たる所以である

長時間労働こそ日本美徳

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