■僕の好きだった上司
上司は前を歩いてるキレイな後ろ姿の女性がいたら顔をチェックせずにいられない性分だ。
だからよくそこでミニコントをはじめる。
「増田くん、僕、ちょっと用があるから先を急ぐよ」
と大きめの声でいったあと、小走りで行く。
女性を抜かしたくらいで、「あ、忘れてた」って振り返り
そのタイミングで顔をチェックしてまた小走りでおれのところに戻ってきて
適当な用件をおれに話しつつ小声で「ブスだったよ」という。
久しぶりに思い出したけど4回くらいやってて「美人だった」といったのは1回もなかった。
「イマイチ」が最高評価だったのかな。
んー、だからおまえ40過ぎても彼女いない歴年齢の素人童貞なんだなと今にしては思う。
でも、上司大好きだった。すっかり不義理で縁遠いままだけど、今、なにをされておられるのだろう。
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