■実家を売るということ
その昔、実家を売却した。
当時、自分はこれから社会に出るという年齢。
その少し前に親は他界していた。
別に売らなくても良かったのだが、若かりし頃の自分は「この家が残っている限り帰る港がある。それは甘えだ。退路を断つ。」という妙な哲学を持っていた。
若い頃は格好つけな年代だ。
大人になった今、思う。
若かりし頃の哲学は何とも浅はかで、今思うととんでもなく小っ恥ずかしいものだったと。
帰る港は遺しておきなさい。
若い頃にはわからない。
でもあなたが年老いてふと振り返った時に、そこに全ての軌跡を見出すことが出来る。
故郷は絶対に大事になさい。
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