あなたと電話したあの夜、あなたは必死に別れる理由を探していた。わたしはあなたが挙げた理由すべてに対して論理的に正しい弁明をした。自分の非がある時にはそれを認め改善していく旨を伝えた。それでもあなたは別れることを正当化する理由を探し続けた。あなたの中の感情が別れたいと叫んでいること、あなたの理性が必死にそれを正当化しようとしていることがわかった。どれだけあなたの挙げる理由を論理的に正し続けてもあなたの心が離れていくのが感じられてひたすらに悲しかった。
わたしはこの夜の数日前これまであなたに対して辛い思いをさせてきたことを理解した。別れたいと思ったときには伝えてくれればそれだけでかまわないといった。理由なんて探してほしくはなかった。それでもあなたはその理由を探し続けた。
あなたはなぜわたしでなければいけないのかと問うた。わたしは答えられなかった。どれだけあなたに対する必要を並べても、それはあなたでなければならないという理由にはならなかった。