2017-02-26

今日見た夢の話

夜中にふと目が覚めて、トイレに行き

ぼーっとしながら用を足していたら、こぼしてしまった。

しまったなぁと思いながら、掃除をしようと

トイレットペーパーに手を伸ばすと、目の端に黒い獣が見えた気がした。

驚いてそちらに目をやると何もいない。

気のせいかと思い、掃除をしてからトイレを出た。

そして、二階の寝室に戻ろうとすると、ドアの前に一匹の黒猫がいた。

あっ、さっき見えたのはこいつか。どっから入ったんだ?

さっさと捕まえてしまおうと、手を伸ばすと、

その黒猫は、怪しい笑いを浮かべながら、異様に細く首をにゅーっと伸ばし、

目を黄と青に輝かせ、下をペロペロと出して、俺の手を舐めようとした。

さては人の尿をなめる妖怪変化のたぐいだな。

と思い切って首根っこを捕まえて、両手で押さえつけた。

すると不思議なことに、黒猫は縮んでしまって、

ごく普通の子猫のようになってしまった。

俺は子猫を手に持ったまま、急いで二階に上がって、妹を起こした。

「おい、こいつが見えるか」

妹は目をこすりながら「うん」と言った。

俺は自慢げに「下で捕まえたんだ」と言いながら

傍にあったタオルの上に子猫をそーっと乗せると

俺が子猫だと思って手に持っていたのは、

いつも使っているハンドクリームの瓶だった。

「おい、お前は最初からこれがハンドクリームに見えていたのか」

と妹に聞くと、妹は「うん」と言った。

俺は「そうか......」というと、そのまま黙ってしまった。

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