昔、彼女が欲しかった時期もあったが、結局彼女持ちというステータスに憧れていただけだと気付き、
全てが空しくなった。
よく考えると、元がめんどくさがりなので、記念日を覚えるだの、欲しいものをそれとなく探って渡すだの、
あるいはそういうのにうるさくない相手を見極めるだの、交際にまつわるあらゆることが煩わしかった。
自分の周りを見ると、何かにつけて群れたがる人がいる。一人でいることを恐れている人がいる。
もう少し外側には、自分は何の責任も負わないにも関わらず、周りに結婚をすすめる人もいるらしい。
彼らは、一人でいることは寂しく、そして寂しいのは耐えられないという前提でいるのだろう。
だが、自分からすると、「寂しいのはしょうがないじゃん」としか言いようがない。
寂しいからといって、そこから脱却しようとすれば、必ず煩わしさがついて回る。
寂しさは紛らわせることができるが、煩わしさを避けるには、その原因を断ち切るしかない。
どちらが大変か言うまでもないだろう。
病気になったときに看病してくれる人が居ない状況になるのが怖いんでしょ。 家で倒れた時に家人がいれば、すぐに救急車を呼んでくれて助かる命が、 一人きりでは倒れたら最後、死後...
そんな風に純粋に自分だけを愛していられるって羨ましいわ。