とある山奥の、夜の露天風呂にて。
湯けむりがたちこめ、やわらかいオレンジ色にライトアップされた中、
すこし離れた場所にお母さんと1~2歳のちいさな女の子がお風呂に入っていました。
すると、女の子がちょっとおびえた様子で、
子「オニ、オニがいるよぉ~」
母「オニ?オニなんていないよ??」
子「オニ、オニがいるよぉ~」
母「オニ?オニなんていないよ??」
と、会話を繰り返しておりました。
女の子の視線の方を振り返ってみますと、露天風呂の岩肌がごつごつとしておりました。
言われてみれば、岩肌のでこぼこが人の顔のように見えることがあります。
どこかに鬼の顔に見えるような部分があるのかもしれません。
母子のやりとりは、なおも続いており、
子「オ、オニ....」
母「いないよぉ?(汗)」
(汗).........?
そうです。
女の子は、私の事を「オニ」だと言っていたのです。
お母さんは、なんとかごまかそうとしていたのでした。
子どもが嘘をついたり、まずいから黙っておこう、となるには、まだしばらくかかるようです。
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