物の寿命よりも、人の寿命の方がよっぽど短いのだなあと最近思う。
例えば、今は押入れの中に入っているブラウン管の古い小さなテレビ、彼は20年以上生きていながら昔と変わらない姿を保ち続けている。このまま放置をしても恐らく風化や大きな衝撃などが無い限り今のままの姿を保ち続けるだろう。
こないだ動作確認をしたら、バラエティ番組やニュースは映らないものの、無事起動し少し目に悪いような青い画面が映った。
もしも、仮に彼が動作しなくても彼は「物」として生き続けていた。
そして、本来の役割を失いながらも「物」として生きている存在を殺すのが人間だ。
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