水ナスが好きだ。水ナスを知っているかい?ジューシーなナス、それが水ナス。普通のナスと見た目は似てるが、味は全然違う。
贔屓にしている農家が、水ナスを出すのを辞めてしまった。たぶん、栽培が終わってしまったのだ。
私は水ナスを探す旅に出た。しかし、置いている店がない。
ある日私は、いつものようにナス売り場を物色していた。多くの出荷者のナスが並ぶ中、なんとなく気になるナスがあった。
一つをつまみ上げた。まさか、と思った。このずっしりとした重み。ラベルを見ると、ナスとしか書いていない。もしかしてだけど、水ナスなんじゃないの?
家に帰り、いそいそと袋を破りナスに包丁を入れた。これは…、と期待に胸が高鳴る。一口かじった。間違いない、水ナスだ。
ついに私は、見た目と重さでただのナスと分けるスキルを手に入れたのだ!
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