ぼくだけじゃなかった
松本人志みたいになれると思ったのは
ぼくだけじゃなかった
ぼくは平凡で
平凡のなかの下にいる
ぼく以外の平凡な人は
小学生くらいで
その上に何をのせていくのか
それが彼らにとっての勝負だった
消防士をめざす人
自動車整備士をめざす人
弁護士をめざす人
教師をめざす人
みんながみんな
勝負に勝つわけではないけれど
それでもそれなりに
立派にはなっていく
けれどぼくはどうだい?君はどうだい?
幻想の海につかったまんまで
あるはずもないものを
信仰している
ぼくはいよいよ
ここを抜けようと思う
そして今までの
あったのかなかったのか
分からないような日々を
ただの(記憶)として処理しようと思う
そうすることでぼくは
遅くはなったけれど
平凡な人の一員として
生きていくことができると
思うんだ
じゃあ、尾崎
平凡に生まれてよかった
なぐさめはいらないよ