■「普通の人生なんてない」と言いはるしかない俺たち
「普通に恋愛して結婚できるのはほんの一握り」「普通の人生を生きてる奴なんてそうそういない」
俺たちが人生について話しだすと気づくとこの流れになる。
いい加減自分でもわかっている。
普通はある。
俺たちが想像するような普通の人生を生きてる人間は確かにいる。
普通の条件をゆるく取れば日本人の7割ぐらいが当てはまる。
普通の条件をきつく狭めても1割ぐらいは残る。
それを俺たちはさも「100人に1人のレベル」ぐらいに大げさに語る。
そうやって自分たちを慰める。
いい加減そうやって普通なんてないと言い張るのに疲れた。
俺はレールを乗り継ぐのに失敗したが、今でも多くの同級生はそこに揺られている。
きっと半分ぐらいは墓場までレールの上で過ごすだろう。俺たちが乗り遅れたあの電車に乗って
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