アジアの某国に住むこと2年半。その国は日本とは似ても似つかない。たいていの日本人は住み慣れず音を上げるが、いったん慣れてしまうとその独特のあじわいの虜となり、今度は日本に住むことができなくなる。
半年前に日本に戻ってきたものの、毎日、その国を思い出す。この感情、完全に「ホームシック」だ。外国にホームシックを感じるっておかしいだろうけど。
客観的には日本はいい国だと思う。だが、もうその国に慣れてしまった身体では、日本の日本ぽいところがいちいち鼻につく。日本では「ほんと、そんなことはどうでもいいんだよ」ということが多く、それでいて肝心な部分が私には足りないのだ。
まあでも、今回の経験で外国に慣れずに日本に舞い戻ってくる日本人たちの気持ちが本当によくわかったよ。いまの私がまさにそうだから。矢印は反対方向を向いているけどね。