■破滅的に幸福な僕の気分
試験のために必要な知識は抜け落ちている
過去問をといてもあまり解くことはできないだろう。
にもかかわらず僕は幸福な気分なのだ。
夜食べた喜多方ラーメンの、舌をしびれさせるような旨みや、
思い浮かぶ考えのふわふわとしたゆるやかな結びつきや、
これから書くであろう文章が流れていくさまを思い描いてる。
なんて素晴らしい気分だ!
これを肯定しないで人生にどんな意味がある?
だけど僕は、こうも思う。
それを得るために、ここに居続ける必要があるのか?
脅迫的な観念を捨て去ってしまってここにいられるのか。
それを深刻に問うわけではない。
心の表面をなぞるだけだ。
僕は破滅的な幸福の上に立っている。
僕は幸福であるがゆえに、現状を重要視していない。
その楽観は悲劇を生むのか、
それとも焦りを克服しただけなのか。
ぼくにはどうにもわからない。
この世には沢山の美しいものがあるのに
もしも僕がしがらみを全部捨てれたのなら。
そんな仮定に、あまり意味はないのかもしれない。
憂鬱も多幸感も、安定から僕を手放させる。
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