2009-10-07

右翼とか左翼とか

はてな界隈では「はてサヨ」なる言葉があるぐらい、右翼とか左翼とかという単語はバズワードなので、

そもそもそれぞれどういう思想を指すのが適当なのかについて、整理してみた。

一般的な用語として

フランス革命政権において、非特権階級利益を代表する勢力(=共和派・革新派)を左翼、それに対して旧体制における受益者の利益を代表する勢力(=保守派)を右翼と言ったことから(議会の座席の位置取りに由来)

持たざる者である左翼が、(平等志向の)分配を要求し、持てる者である右翼が非分配を主張するという構図が一般的。

左翼は(理想主義的な)平和志向が強く、右翼好戦的とは限らないが、交戦権自体は主張する。

ただし、これに関しては例外は多い。

  • 共通点

議会政治の中での争いを念頭に置いている点。

日本国内での事情(主にイメージについて)

左翼
右翼

互いの非難の仕方

互いの自己評価(または好きな言葉

思想的な話

  • 左翼は「全体」の定義が人によってまちまちなので、傾向としてブレやすい(=内部分裂が起きやすい)。
  • 右翼は起点はハッキリしているので主張はブレないが、勢力が大きくなるにつれて政策のチグハグが目立つようになる(∵究極的にはみんな敵)。





(個人的感想日本の政治について

自民党政治について

自民党のやってきたことは「右」路線なのは間違いない。(陳情によるボトムアップは正に「右」の手法)

しかし徐々にボトムアップの「ボトム」が経団連に代表される巨大企業になっていったことで、義理人情の代表ではなくなった為、

小泉手法のような奇策に走らざるを得なくなり、そのあとは政権を失ってしまったのだと思う。

ここで重要なのは、陳情をしてくる相手が票をまとめられる存在であり続けたなら惨敗にはならなかったという事ではないかと思う。

企業トップの利益がその従業員、および取引先企業利益と決定的にかけ離れてしまっているからこそ、自民党路線は民衆の支持を得られなくなってしまった。

また、一方で、企業の側も、(国内)政治による利益誘導がどうしてもと言うほど重要ではなくなっているからこそ、票をまとめられるような待遇政治への要求をしなくなったのでは無いかとも思える。

もはや舞台は国内の議会政治メインではなくなったのだと言う事で、もう議会の中での勢力争いそのものも時代遅れになっている。

民主党の「友愛」について

民主党が「左翼政党」かと聞かれれば、微妙だと言わざるをえない。

なぜなら、左翼は最適社会の構築の為にこそ奔走するのであって、それに「友愛」が必要な筈はないからだ。

どちらかと言えば「人情」を謳う(日本的で穏健な)右翼の手法に近いが、「友愛」は外国に向けても謳われているところが違う。

推測するに、「全体」の範囲を「地球」に拡大した上での、経済的分配を伴わない「最適化」のツールとして言っているのではないか。

新種の左翼だとしても、多分200年は早い(かりに方向性があっていたとして)。



おまけ:国内ネット事情

2ch.net界隈

ネトウヨが有名に。

自民党支持コピペが乱造される

はてな界隈

・なぜか「はてサヨ」が有名に(はてな界隈で)

・頻繁に誹謗中傷が飛び交う

・しかし余り極端な左翼論者が多いようには見えない

個人ブログ

ナチュラル右翼な発言の人が散見される(そしてホッテントリ入り)

・個人ブログでの左翼な発言は目立ちにくい?(ホッテントリ入りはあまりしない)

※誰か、特に、はてサヨって呼ばれてる人、「おまけ」について意見ください。

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