2008-05-07

モンハンを遊ばない欧米人

日本で大ヒットの「モンハン」、なぜ海外で売れないのか という記事が出ていたのだが、私も前から考えていたことなので、2点書いてみる。ちなみに私はMHFを少しやったことがある程度。

ネトゲMORPGは全く訴求力を持たない

あくまで個人的な経験上だが、この話題が出たときにここに触れる人は意外と少ない。はてブでもここに触れている人は二人しかいない。

DiabloFPSの例を挙げるまでもなく、海外ネットゲーム歴史がもの凄く長い。日本コアゲーマーゲーセン人間関係を築きつつゲームしていたのと似たような形で、海外ゲーマーは10年以上ネットゲームに慣れ親しんできている。しかもこの状況はPCだけの世界ではなく、少し前にはてブでも取り沙汰されていたように、XBOXでも同様の環境が構築できた。XBOX Liveサービスインしたのは2002年11月だ。

PCなら10年以上、コンシューマでも5年以上前から「ネットゲーム」が浸透し、ボイスチャットなども使ってきてフルにコミュニケーションを取ってきたゲーマーに、キーボードすら持っていないような人も多いMHのネトゲ部分のどこをもって訴求出来るというのか。

タイミング押し系は流行らない

一概には言えないが、米国ではタイミング押しが必要となるタイプゲームは比較的流行りにくい。アクションゲームとして、FPSを始めとする反射速度と操作の精密さを求めるゲームとは傾向が逆だ。

特にMHはその傾向が顕著なゲームだ。ネトゲ研究日誌コメントでも次のように述べられている。

北米在住の友達とMHについて話したことがあるんですが、どうもあらゆる行動に儲けられた2,3秒のwaitが、彼らを苛立たせるようです。(これがメディアに信じられないほど鈍くてイライラする操作性と書かれます)

あの設定はゲームデザイン上不可欠なものですが、たぶん楽しむより先に投げてしまうんでしょう。あちらでもユーザーの評価は高いので、それこそ最初の10分で楽しませれる所まで行けばあっちでも爆発するんじゃないかと思っています。

思うこと

日本人ゲーマー海外をバカにしすぎではないかと感じることが多々ある。酷いものになると「あいつらはバカだからFPSみたいな単純なゲームしかわかんねーんだよ」などという意見まで出てくる。一度海外流行ったゲームをやってみればいい。長大なストーリー、複雑なアイテムスキルシステムなど、バカには理解しきれない要素がてんこ盛りだ。むしろ日本ネットゲームなど海外のものの劣化クローンの方が多いぐらいだ。ましてや短調な成長曲線の韓国MMOのようなゲームなどほとんど無い。

地域などによって指向が違うのは良くあることだし、それを理解できない人間英語が出来ようがフランス語が出来ようが、異文化を理解することは出来ないだろう。普段こぞってバカにしている中国韓国と何も変わらない。

日本ゲームが下らないなどとは思わない。日本ゲームは良く作り込まれていて面白いゲームがたくさんある。日本より海外の方が受けがいい日本製ゲームだってある。

日本ゲームが好きなら、あえて一度海外ゲームをやってみるべきだ。日本ゲームだけにとどまっていては井の中の蛙だ。ゲームに限った話ではないが、大海に出て初めて気付く井戸の素晴らしさもあるし、また大海の素晴らしさも知ることが出来るだろう。

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