木曜か金曜の朝、夢を見た。
今もある父の机の棚に、父の日記があった。
あ、あるわ、と思って手に取り、ぱらぱらとめくって見た。
ずっと無かったはずなのにな。
父はすでに亡くなっている。
もう30年ほど経つかな。
父の日記は、亡くなった後少しして、ある日、実際に見た。
亡くなる少し前は崩れた字で書きなぐっていて、ああ、心病んでいたのかもしれない、と思っていた。
ざっと見て、その時はなんだかとても全部見る気になれなくて、すぐにその棚に戻していた。
その後また見ようと思ったら、もう無かった。
母が処分したのかもしれない。
最近その母と言い合いをした。
くだらないことで喧嘩をする。
数日、お互いになんだか気まずい風になっていた。
そして、夢にその日記が出てきた。
父は自殺した。
私は学生で県外にいた。
母が帰宅すると、2階の梁で首を吊っていたと、誰かから聞いた。
今の私の年齢は、あの時の父の年齢に近くなってきた。
あの時の母の年齢にも。
今の自分だったら、パートナーの自殺を受け止められるだろうか?
いないけどさ。
その夢から目覚めて、ああ、私くらいの歳で自殺しちゃったんだ、と思った。
まだまだやん、こんな歳、まだまだやん。
やり直しきくやん。
もうやり直しきかん、と思っちゃったわけ?
そんなにやりきってたん?
うせやろ?
帰ってきたら、何十年か一緒におったつれあいが首を吊ってる、、、
でも、あり得んくらいの感情のほとばしりがあったんじゃなかろうか、とは思う。
少しだけ、優しくしてやろうと思った。