入道雲、青稲、誰もいない校庭、夜中に降った雨で濁った水面を目の端にとらえて道なりに進む
ラーメン屋と焼き肉屋の間の国道を今日も山を崩しにトラックが走る
赤信号を待つときも踏切のカンカンカンという音を聞く間も太陽が目に眩しくて、今日のはじまりを呪いたいほど面倒くせえと思う
遮断機の警告色の棒が上がって、左右を確認する
子どもの頃に同級生が死んだ線路を越える
アパートの前で自転車にまたがっている女子高生を一瞥する
彼女は今日も手鏡を見ながら前髪を触っている
恋人のための自意識か、自分の縄張りのための美意識か
マスクで大体隠せるからどうでもいいやろと毎回思う
田んぼの横の用水路の横の抜け道を走る辺りで、よっぽど今日は海に行こうと毎日思うが行かない
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