2021-09-30

曝気装置選挙

地下フロアのあるオフィスビルには「汚水槽」という大きな水槽がある。

地下フロア下水道本管へ直接汚水を送り込めない為、汚水汚水槽に流れていき、汚水槽に溜まった汚水排水ポンプでまとめて本管へ送り出すという工程を経て処理されている。

汚水槽は溜まった汚泥一定の水位まで上がらないと排水ポンプが起動しない。汚泥が滞った場合どういう事が起きるかと言うと、汚泥が腐り、元々臭い汚泥が更に強烈な悪臭を漂わせる。その腐敗を防ぐために「曝気装置」という汚泥攪拌させるポンプがある。仕組みは単純で、汚水槽の底に空気を送り込み汚泥を対流させる物だ。これにより汚泥の腐敗を防いでいる。

この仕組みを見た時に「なんか選挙みてえだな」と思った。自民党政権を獲得し続けた結果、汚泥は腐った。モリカケ桜を見る会島国アドバンテージを1mmも活かせていない杜撰コロナ対策住民投票のない見栄と利権オリンピック。これは腐敗した汚泥なんだろう。

これで次も衆院選自民党政権を獲得したら、汚泥の腐敗はもっと進み強烈な悪臭を放つんだろう。

新しい下痢便や1本グソが流れ込み、古い汚泥が排泄されても、曝気装置の無い汚水槽は腐り続けたままなのだ。そして、その曝気装置であるはずの国民はその機能を果たせていない。

「どこに投票しても変わらん」「どこも糞」その気持ちはわかる。きっと劇的に変わる訳では無い。でも、「いいウンコ」と「悪いウンコ」の区別がつくんだろうか。俺はつかない。糞は糞であって糞以外の何物でもない。糞に対して不満を漏らすのは滑稽だ。オムツの中で漏らして欲しい。しかし、夥しい糞を撹拌させて、少しでも腐敗を防ぐことはできる。俺は臭い汚泥より、少しでも臭いが抑えられた汚泥の方がましだとおもう。

今まで選挙に興味が無かったが汚水槽の存在と曝気装置存在を知って、今度の選挙自民党以外に投票しようと思った。

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