普段電車に乗らず、痴漢=草むらや夜道で飛び出してくる変質者の一種 という認識の田舎者には刺激が強かった話。
過去に一度だけ「この人痴漢です!」にあったことがある。東京に遊びに行っていた時だった。
ちょうど長めに停車するらしい駅に停まったタイミングで、連結部脇の3,4人掛けの狭い座席に座っていた女性が、
隣に座っていた男性に対して「やめてください!この人痴漢です!」と言い出した。
私はやや空いた車内で、彼らのすぐそばのドアの横にある手すりを持って立っていたが、まったく様子を見ていなかったので何とも判断がつかなかった。
痴漢って座ったままでもあるものなの?というような間の抜けたことを考えている間にも、
「してねぇよ!」と反論する男性に対して、「スカートのポケットに手入れて触ったでしょう!」と女性。
すると、男性が突然席を立って、私の方(出口)に向かって走り出した。
びっくりして、咄嗟に身をかわしたのだが、驚きすぎて手が手すりから離れておらず、
走ってきた男性の胸のあたりにラリアットをするような形で受け止めてしまった。
私の腕に引っ掛かっている間に、周囲の男性達がその男性を囲み、当事者と正義の男性たちを降ろすと、何事もなかったかのように電車は発車した。
あれがもし冤罪で、事件に対する態度を明らかにしていないにも関わらず彼の逃走を妨害した私のせいで、
彼がとんでもない不利益を被っていたらどうしようと思うと、恐ろしくてそれ以上考えるのが今も怖い。
いや、冤罪だったとしてお前のせいじゃない。 まともに言い合ってたら冤罪を証明できたかもしれないものを、逃げたら「やりました」って認めてしまったようなもんだろ。 冤罪だった...
そいつが正義であれ悪であれ 普通に立ってたお前にぶち当たったのはそいつの逃走のお粗末さの問題だから 正義と悪どっちであったとしてもお前は関係ねーよ 自意識過剰
それくらいの感覚でいいと思うよ 自分が確認していないのに協力する方が異常だから それで人殺しちゃった連中もいるしね