2017-02-14

母が坊主にしたいと言う

母は昔から流行のオシャレ、とくに髪型はどうでも良い人みたいな感じだった。

オシャレに鈍感というわけでもなく、好きな服を着るみたいな人だ。派手では無いがわりと個性的な服を好んで着る。

そんな母親乳がんになった。

抗がん剤治療の結果、髪の毛が抜け落ちた。

カツラを買った。

幸い仕事もできたため、仕事場ではどんな風にカツラ認識されているのかと聞くと

「ああ、面倒だから行き帰りだけ被っている」

シングルマザー、強い人だと当時は思っていた。

完治した最近母親は言う。

坊主にしたいと。

髪の毛が抜け落ちて以来、母は坊主の魅力にとりつかれてしまった。

やっと抗がん剤治療の結果の強烈な癖っ毛も収まって、カラーリングやら白髪染やらなにやらとしていたのに。

母が坊主にしたいと言う。

反論して食い止めているが、いつ母が坊主にしないか心配でたまらないのだ。

母を止める言い訳は今のところ「冬は寒いしかない。

どうすればいい。母の坊主を受け入れるには、まだ修行が足りていない。

  • とりあえず、瀬戸内寂聴さんを見て、しばらく修行するか、 「母さんの髪が戻って嬉しい」とか言って、ヘアピンとか櫛とかプレゼントするとか。

  • 坊主の魅力に取りつかれたご母堂を魅力的な坊主頭の女性にすることが貴方様の使命でしょう。 はやく修行を積んでください。

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