声優業の厳しさ、それと声優業の厳しさ、そして声優業の厳しさが縷々綴られています。
本書は"頭の不自由な子"にも配慮した、バリアフリー書籍です。
平易な文章、喩え話、少ない文章量(新書だよ)、論旨の繰り返し。中学校で習うような熟語にもルビが振ってあります。
とりわけ『論旨の繰り返し』は執拗です。
「声優を目指すのはやめとけ」というメッセージが本文にも行間にも満ち満ちています。
ページを繰ったあとも紙背から「やめとけ」と念押ししてくるようなクドさです。
最後まで読まずとも、声優業界の過酷さが分かるでしょう。新書程度の活字さえ読みきれない読者が、途中で投げ出すことまで考慮した構成となっています。
馬鹿、もとい、低偏差値、失敬、夢見がちな若人必読の一冊です。
惜しむらくはタイトルでしょうか。
ベテランがあそこまで噛み砕いて説明する必要があるのかと思ったけどやっぱり必要があるんだ。 ちなみに隣接業界にいるけど(声の仕事もたまにやる)、書かれている内容はごくあたり...
競争率だけでも十分厳しいだろ