2015-08-05

女はショルダーバッグを肩から絶対に下ろさな

女はなぜ肩掛けのバッグを絶対に肩から下ろさないのだろうか?

バッグを肩に掛けるその所作に対して、何か強いこだわりがあるのだろうか?

朝、通勤客でぎゅうぎゅう詰めの電車内。

女の肩に掛けたバッグが、胸や腹や腕に当って痛い。

車内は指一本動かすことすらままならない窮屈さで、皆、息苦しさからか、水面で空気を求める金魚のように、口をパクパクさせている。

そんな地獄絵図の中、痛いので、「痛いですよ」、「邪魔になってますよ」ということを、それとなく体の動きや目線で伝えようものなら、鬼のような形相でキッとこちらを睨みつけてくる。

まれるどころか、脇腹にエルボーをされるなど、暴力を振るわれることも決して少なくはない。

そして意地になったのか、強い力を込めてバッグのストラップを両手でギュッと掴み、「このバッグはこの位置から絶対に動かさないわよ!」というアピールをし始めるのである

リュックサックを背負った人たちはよく批判槍玉に上がるが、不思議なことに "バッグ肩掛け女" だけはなぜか無罪放免されているのが現状だ。

車内がどんなに混み合っていても、女は絶対にバッグを肩から下ろさない。

絶対に。

今日彼女たちは絶対にバッグを肩から下ろさない。

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