半沢直樹が流行っているが、オレにとってアレほど辛いドラマは無い。
オレは地方の公立大・経済を出た後に、特にやりたいこともなかったので、
ゼミの担当教授から薦められるまま、たまたま受けた銀行の面接で、意気投合し、その都銀に入校した。
あとはてきとーに波風立てずに働き、結婚し、子どもが出来、そしてオレに待っていたのは出向だった。
だいたいいずれ出向が待っていることはわかっていた。
学閥が無いのと、事実上吸収された方なので、支店も整理されポストなんか空いていないのだ。
無邪気に「倍返しだー」とか、
「うわぁ、出向させられちょうよ、ママー」
「ほんと、大変だねぇー」
「どうなるのかなー」
などといったデリカシーの無い会話を聞かされる。
その翌日、オレに待っているのはプロパー社員からの痛い視線だ。。
それを聞いていないふりをするのもしんどい。
そして、オレはそれらを全て振り払うように鮭定食を無心に食べるのだ。
増田はどちらかと言えば「倍返し」って言うとシロー・アマダの世代だよね〜 わかる わかるよ...