2010-09-08

日本労働時間は何故長いか?

1.スキルに対する考え方の違い

 スタッフレベル労働生産性に関して

 日本生産性が低い一番の理由は

 スキルに対する考え方の違いであると思う。

 

 日本では特に新卒採用に関しては潜在能力が重視されるが、

 アメリカでは極めて実践的なスキルが重視される。

 例えば1週間もあれば習得できるようなスキル

 採用の決め手になるようなことも珍しくない。

 

2.社員企業利益の一致

 伝統的な日本企業正社員は、年功序列と将来の昇進によるインセンティブ

 によって、社員企業の長期的な利益がほぼ一致している。

 したがって正社員というより「給料が安くて部下のいないプチ経営者

 と表現した方が適切である。

 日本就職面接で、理不尽なほど全人格勤労意欲の高さを求められるのも

 「正社員は従業員ではなく経営者だ」と考えれば説明がつくし、

 正社員派遣社員の軋轢や賃金格差も同様に説明がつく。

 

3.非効率業務の温存

 日本では中小企業を除きの解雇事実上困難なため、

 非効率な部門や業務を大胆に削減することが出来ない。

 そのため、非常に非効率な部門で限界的な生産の向上のために多くの

 労働時間が浪費されることが多い。

 

上記の事を踏まえると、

労働生産性を上げるために日本に必要なことは、

専門性の重視と雇用の流動化だ。

 

大学の専攻が就職にも仕事にもそれほど影響しないという

日本モデルは、欧米はおろか、中韓にも遅れを取っているように思える。

 

雇用流動化は高度な政治問題でもあるし、

製造業品質改善では日本モデルが上手く機能している面もある。

しかし、制度疲労はかなりのレベルに達している。

 

http://wofwof.blog60.fc2.com/blog-entry-399.html (抜粋)

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