2010-04-25

インターネットという場所がどんどん狭くなっている件

昔、個人のウェブサイトホームページと呼んでいた頃に、

「Sorry, this page is Japanese only」というフレーズをよく見かけた。

これは「このページは日本語だけです」というお断りの言葉だ。

もちろん、この言葉日本人ではなく、迷い込んできた非・日本語圏の人間に対して発せられている。

このようにホームページは「世界」に開かれているということを意識して作られていた。

昔、ネットサービス会社はこんなCMをよく打っていた。

ニューヨークの兄と簡単に連絡がとれる」「オーストラリアの友人とチャットができる」

このころのネット世界と繋がれることを思考していた。

ホームページにはよく「English」というリンクがあり、海外向けにもコンテンツを置いていた。

この頃、評論家立花隆は「インターネットグローバルブレイン」と言って、海外サイトの紹介をしていた。

それがいつしか、日本人日本人だけの目を気にするのが普通になった。

海外サイトを見るのは、英語のお勉強をする人だけになった。

ブログには「日本語だけですみません」という断りの言葉はない。

私の家の本棚には「海外有名人メールリスト」を延々と載せてるだけの本がある。

発行は96年だ。それだけの本にこの頃は需要があったのである。今はどうだろうか?

海外有名人に、メールを送るような日本ネットユーザーはいるのだろうか?

ミクシィは数十人(多くても千人が限度だ)向けだけに日記を書くようになり、

ツイッター構造的にフォローした人間、された人間としか交流できない。

数百人にフォローされたとしても、その時全員が見てるとは限らないから、

実質的に発言を見ているのは数十人に限られると思う。これを少ないと思うかどうかは、人による。

一番最初に出した「Sorry~」というフレーズは次第に消えていった。

英語的に間違っている」という嘲笑の的に晒されたからだ。

Eメールという通信手段に機敏性がなくなったのは、世界中SPAMが溢れたからだ。

ミクシィハンドルネーム日記非公開になった原因はなんだろう?

ファイル共有ソフトにおける個人情報流出事件が発端だ。

先にあげたメールリストの本には別の意味も見て取れる。

その頃のネットはごく普通一般人有名人と気軽にコンタクトがとれて、

有名人の方も気軽に返信をしていたということがわかる。

今はそんなこと、あり得るだろうか?ツイッターでだったら、あり得るかも知れない。

しかし、今流行りのツイッターにもメールに対するSPAM

ミクシィに対する個人情報流出のような「外部の攻撃」に晒される時がいつかくるだろう。

そしてその時、ツイッターよりも便利なように見えるホットなサービスが現れるんだと思う。

それはたぶん、ツイッターをさらに閉鎖的にしたものじゃないかと思う。

その光景を見て、「インターネットグローバルブレイン」とはたして言えるだろうか?

ネットはどんどん狭くなっている。そんな気が最近している。

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