2010-04-04

以下は脱税ですからやってはいけません。

こういうことが可能だと思いましたが、タイトルの通り、以下は脱税ですからやってはいけません。こういうことを考える人がいるといけないと思い、抑止力として書きました。参考にしないで下さい。お願いします。

<前提>

会社員であるAさん(35歳男性)は、WEBデザイン関係の会社に勤務しながら、個人でもデザインライター仕事を請け負っていたので、去年まで、雑所得として確定申告をしていた。

ところが、個人事業が順調で、収入も安定して200万超ぐらいになってきたので、開業届と青色申告承認申請書を提出して、事業所得で、青色申告を行うことにした。

考察

Aさんが、青色申告について勉強してみると、青色事業専従者給与というのがあることがわかった。

月に5万円を支払うと、×12で60万円。給与所得控除65万円を差し引けば、給与所得ゼロ円になる。父が無収入なら、東京都住民税の均等割がかからない100万円まで支払えばいいが、父は年金の雑所得があり、できれば基礎控除は使わない方が無難だし、65万円ギリギリまで支払うよりも、5万円というキリのいい数字の方が、給与として「それっぽい」感じであるので、5万円にした方がいいと思った。

税務署の人に「通帳を見せて下さい」と言われることもあると思い、手渡しではなく、記録が残っている方がいいと思い、銀行振込で支払うことにした。同一支店ならネット振り込みで手数料もかからないし。

父は、いつも使っている通帳とは別の通帳を持っているし、Aさんも事業用の通帳、いつも給与の口座として使っている通帳、さらに、ほとんど使っていない通帳の3つを持っていたので、父がほとんど使っていない通帳から、Aさんがほとんど使っていない通帳に、5万円をもらうことにした。

客観的に見ると、給料の5万円をバックしてもらっているように見えるが、父は「おこづかい」のつもりで、息子に支払っているだけであるし、Aさんも父から「おこづかい」をもらっているつもりだ。

ただし、税務署の人が、「給料が5万円支払われた後に、すぐに5万円バックがある通帳」を見たら100%、「これ、専従者給料払ったあとで、お父さんに5万円返してもらっているじゃないですか。」と言われると思うので、おそらく目に入らないであろう通帳を使うことにした。

青色の特別控除の65万円と青色専従者で60万円、合計で125万円の控除が、もれなくついてくることとなった。



(追記)

(※つながっているように読めて、紛らわしいですが、以下の<おまけ>は、上とは別のお話です。「やらないでね。」って書いてあるのでやる人はいないと思いますが、青色専従者になった人は、扶養控除の対象者になれませんので、注意して下さい。)



<おまけ>

父が退職し、年金生活者になったので、父と母を扶養に入れることにした。実家生活費を支払う必要があるので、使っている通帳と使っていない通帳を使って、行って来いである。生活費は、5万円も入れておけばいいだろう。ボーナス月には、10万円ぐらい入れておくか。

38万円×二人で、合計76万円控除、所得税の税率が20%なので、15万2千円の節税だ。

さらに、父も母も国民健康保険を払う必要がなくなるので、父も母もお金が浮く。

日本保険制度は素晴らしい仕組みだと思うと同時に、抜け道だらけだな、と思った。


<追記>

レスをつけてくれた人が、大事なことを書いていてくれましたので、上の文章のあいだにも「追記」を入れました。

書き忘れましたが、この<おまけ>と<専従者給与>は、同時に適用できないので、注意してください。大事なことを書き忘れてすみません・・・

と言っても、初めに、専従者給与については、「やらないで下さいね。」と書いているんで、やる人はいないと思いますがw

別々のお話として書いたつもりでしたが、確かに、自分でちゃんと読むと、両方つながっているように読めますね。。。

増田なんでと思って、適当に書いてましたが、ちゃんと読んでいる人がいたというのが、驚くと同時に、おもしろいなあって思いました。

  • 日本の保険制度は素晴らしい仕組みだと思うと同時に、抜け道だらけだな、と思った。 まぁそうなんだよね。 ベーシック・インカム推進派の多くが消費税を中心に据えたいっていう...

  • http://anond.hatelabo.jp/20100404093544 まあ、抜け道があるから助かるって人がたくさんいるから、この国の制度は、簡単には変わらないと思うがね。

    • まあ、抜け道があるから助かるって人がたくさんいるから、この国の制度は、簡単には変わらないと思うがね。 抜け道で利益を得てる人の票とカネが政治を動かしてるからね。 殆ど...

  • http://anond.hatelabo.jp/20100404093544 レスがついてるwww 追記ですが、両親が70歳以上になったら、48万円×2で、税率が20%なら、192,000円の節税ですね。 住民税も考えるなら、 70歳未満の...

  • 青色専従者給与の必要経費計上と扶養控除は同時に適用できない。 (注) 青色申告者の事業専従者として給与の支払を受ける人又は白色申告者の事業専従者である人は、控除対象配偶者...

    • http://anond.hatelabo.jp/20100404121618 元増田です。 ご指摘の通り、専従者と扶養控除は同時適用はできません。 専従者の方は、「やらないで下さいね。」って書いてあるので、<おまけ>は...

  • まあ、ガチでそんなことやったら悪質な脱税だけどさ、俺の場合、母親が、昔、経理やってたから、個人事業の経理をやってもらってて、月に4万円払ってるぜ。経理やってもらって、高...

    • 5~6万だと微妙だな。 70歳未満 … 38万円控除 70歳以上 … 58万円控除 親を扶養にすれば、58万円控除になるから、月5万だと60万だし、6万でも72万だし、それなら、健康保...

      • なんつーか、NHKは 契約の義務はあるが即時ではないし、罰則もない。という抜け道と一緒で 日本の法律は元々、勉強した奴だけが得をするシステムになってるからな。 いやまぁ、携帯...

  • 税務署が突っ込むところを勘違いしている。青色事業専従者なら、まず、事業専従者としての実態を見る。 「Aさんと生計を同じくする親族か」と「Aさんの事業に専従しているか」の2点...

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