2008-12-21

自分がどんな契約を結んでいるか知っていますか?

ふと思ったのですが、皆さん自分が「どの会社と」「どんな内容のサービスを」「どういう契約で」しているかちゃんとご存じでしょうか?

最近イーモバ絡みで思わぬ請求が発生し、「そんなの知らない!詐欺だ!」と主張されている方がいます。

http://emobiletrickspeople.blogspot.com/

自分これを見て「あー、ちゃんと契約内容やサービスの詳細を確認してなかったんだねぇ」と感じました。

が、はてブコメントを見ると、あくまで他人事として「イーモバはやっちゃったね」「イーモバは悪」と言った論調が多くて正直驚きです。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://emobiletrickspeople.blogspot.com/

あのー、この問題、誰でも起こりえるものなんですが…

はてブを利用している方なら、自分が結んだ契約の内容について一度は目を通しているような方が多いと思ってましたが、どうやら違うんですね…

今回の事例を題材に、注意喚起の意味合いで色々書いてみます。

なぜこんなトラブルが起きてしまうのか?

まず、今回のような料金関係トラブルが発生する要因を列挙してみます。

口を酸っぱくして言います。

月額○円というサービス契約である』ということを確実に認識して下さい!!

スーパー今日の晩ご飯のおかずを買う」のとは全く違うんです!!

契約」は「契約内容に従って」料金が発生します。

あなたが勝手想像したとおりに料金が発生したりしなかったりするのではないのです。

また最悪の場合、あなたが望むサービスが受けられなくても料金は発生するんです。

サービスが利用できない事例と料金の発生理

サービスが受けられないのに料金が発生するって詐欺じゃん!」と考える方がいらっしゃるかもしれませんので、とても身近な事例を挙げます。

上の例では望んだサービスが受けることが出来ていません。

でも、大概のケースでは通常通り料金が発生します。

またこれまで支払った料金が返納されることはありません。何故でしょうか?

答えは簡単で、「契約の中でそう定めているから」です。

「圏外で使えなくても保証しないよ」「ブロードバンドだけど速度は保証しないよ」と書かれていればそれまでです。

またキャンペーンを筆頭に料金プランもなかなかの曲者で、「この条件を満たす人だけ割引だよ^^」と書かれていればそれで 糸冬 了 です。

他に何か契約書やサービス規約などに書かれていなければ、利用者側に何かメリットをもたらすようなプランになることはまずありません。

保険も同じで「ここに記載のあることだけお金出します^^」「この場合はNGね^^」と書かれていれば、それ以上のことはしません。

そして、間違った説明・虚偽の説明を受けて損害を被ったならば、「詐欺」と言えるでしょう。

しかし、契約書あるいはそれに準ずるモノ、告知などが定めている通りサービス提供会社側が動いているにもかかわらず、「詐欺」ということはまず出来ません。

契約トラブルが発生すると、誰がどうなるのか?

サービス提供会社と直接バトルする

自分が望んだサービスが受けられていない」「バカ高い料金が発生した」といった、あなたにとって予期せぬトラブルとしてまず認識されます。

次に、あなたはサービス提供会社へ連絡します。そこで契約に基づいて保証される内容であれば、丁寧な謝罪を受けつつ保証を受けることができます。

しかしそこで保証されない内容であれば、大概は相手側の説明と謝罪で終了です。それ以上はありません。

「だって契約の通りっす><」「契約書とかサービス規約とか約款とか告知とかにちゃんと載せてます><」「うちのホームページからも確認できるよ!><

このときに「どうして料金が発生するんだ!」と会社側に聞いて、そこで初めて契約内容やサービス内容を把握される方が多いと思われます。

# なお、「金は払わん!」といったら「お金は請求されます><」という趣旨を伝えられます。

# ちなみに何もせずに本当に払わなかったら債権と化します。

# 詳しくは知りませんが、債権は専門に取り扱う業者に売られるようで、この段になってしまうと法律上どうしようもないことになるという噂…

正義の味方に頼む

で、サービス提供会社側の説明に納得がいかないとなると、国民生活センターなどへ相談にいくことになります。

大概は、「そんな料金が発生するなんて聞いていない」「事前に説明を受けていない」といった内容で相談することになりますね。

ただし国民生活センターならびに関係機関について誤解されている方が多いので先に言っておきます。

あそこに行けば何もかもが解決するとは思わないで下さい。お金が戻ってくると確信しないで下さい。

迅速に解決できるのは、明らかに法を遵守していない悪質な場合だけです。

国民生活センター「正義の味方」と言えるでしょう。悪と戦うには心強い味方です。

しかし戦う相手が悪ではない場合、その正義の味方はどう戦うのか?

結論として、正義の味方は戦いません。消費者側・企業側双方から聞き取りを行い、双方にアドバイスをするのがメインです。

また、特定の企業で特定のトラブルがあまりに多発し、企業側に改善が見られない場合には、国民生活センターHPなどで「この会社こんなトラブル起きてるから気をつけて!」と『告知』しています。

でも特定の誰かのお金を取り戻すような戦いは…

企業側の意見を聞いてみたら、『必要な情報はちゃんとWebに公開してる。こちらの対応に落ち度はないからお金は払わない』って主張だよ。どうする?もう後は裁判するしかないね☆やるなら自分で頑張ってね^^」って感じかと。

企業に対して改善要求はしてくれるだろうけど、返金は難しいかと。

サービス提供会社と直接バトルする その2

あとはもう裁判だけです。

契約書や約款があるといえど、相手の法解釈がビミョーで貴方が勝つかもしれません。

でも、特に中堅ー大手企業だと、契約書や約款の内容は練りに練り込んでますし、ぶっちゃげ勝てるんでしょうかね。

また時間お金もかかりすぎますし、何より疲れます。

それってどうなの??そもそも企業喧嘩することが最初の目的じゃないよね?

出来るだけ契約トラブルを避けるために

以上のように、『契約』とはトラブルになったときに非常に面倒です。

企業側は『こちらは契約通りに動いています。必要な説明も公開していますし、不明点は相談があればちゃんと答えてます。もちろん法令も遵守しています。』と主張してきます。

そういわれたら後は本当に裁判するか諦めるしかないんですね。

保険みたいに多額であれば裁判までやる価値はあると思います。

しかし、携帯ISPの料金みたいにせいぜい数千、多くても10万程度であれば、コスト対費用の面で釣り合いが取れません。

じゃあどうすればいいか?と言えば、事前に調べて身を守ることしかありません。

  • 契約書・約款・サービス規約サービス内容説明は良く読む。意味がわからなければ窓口に問い合わせて聞く。クーリングオフの期限前にちゃんと把握しておく。
  • 特に契約形態が流動するサービスを利用する場合、流動する条件を事細かに把握する。企業側でFAQが既に公開しているのであれば必ず確認する。
  • 請求金額は定期的に確認する。特にサービスを受け始めた直後は認識の相違が起こりやすいので、ちょくちょく見ておく。
  • 自分にはよくわからない」と思うなら、多少高くても自分が理解できるサービスを選ぶ。(玄人指向のパーツ選ぶんならそれなりの覚悟がいるのと同じ。)

で、こういうことを言うと「契約書とかサービス詳細とか長くていちいちみないよ!めんどくせーじゃん!」と言う方がよくいます。

大体そういう方がこの手のトラブルに巻き込まれる、もしくは引き起こします

これは確認しない人が悪いとか、会社が悪いとか、そういうことを言いたいのではありません。

(場合によっては会社が悪いと判断されるケースもザラにありますし)

一番言いたいことは、トラブルが発生して最終的にお金は戻ってきたとしても、その時間や労力は戻ってきません。

また二次被害があったとき、その分の損害が補償されることはほぼ無いです。

「安全に生活したいなら、それだけの時間的な投資は事前にしておいた方が良いよ」って言いたいだけです。

企業の方へ

  • トラブルになりやすい箇所は優先して潰しておくこと。
  • 調子に乗って契約書が全てだと思わないこと。契約内容が裁判でで否定される可能性も十分ある。
  • 営業に「何でも出来ます☆」とかホラを吹かせないこと(これが原因のトラブル詐欺扱いされても仕方がない)

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