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2008-07-24

ナースのお仕事


あたし・・・実は・・・ナースなんだ。

ずっと、黙ってて、ごめん。・・・隠してて、ごめん。

でも、どうしても言えなかったの。

あたしがナースだって知ったら、きっとみんな離れていっちゃうって思って。こわくて。

わかってる。わかってるよ。

ナース国家試験を通った人だけがなることができる、人の命に関わる重要な任務だって。

でもね・・。

でもね、全然ちがうんだよ。

あたし、みんなが思ってるようなキレイなものじゃないんだよ。

あたしは汚れている。

あたしの手は、汚れているんだよ。

ナースになったとき、すごく嬉しかった。天使になったような気でいたの。

あたし馬鹿だから、人の命を救うんだ!なんて、本気で思ってた。

でもね、全然違ったんだよ。

国から言い渡されたナースの任務は全く別のものだった。

人の命を、まるでナイチンゲールのように平等に助けるようなものじゃなかった。

あたしたちナースに課せられた任務、・・・・それは、ふるいわけ だった。

生きるべき命と、それ以外の命のふるいわけ。

そして、それを見守ること。

ねぇ知ってた?

この世界には、あるんだよ。こんな日本のど真ん中にね、平然と、あるの。

どうなっても大丈夫な命っていうのが。

ナースはね、それを見守るの。

ナース白衣の天使で、医療の慈愛の象徴だからね、

そこにあるだけで、まるで医療が行われているかのような錯覚を起こさせる。

あたしの仕事は、そうやって、平等に医療が行われているかのように見せる暗幕みたいなものだったの。

人なんて、全然、救えなかったよ。

救う義務も権利も、この任務にはなかったの。

例え、その人がどうすれば助かるか、明確に解っていたとしても、

あたしたちは医師の命令が無いかぎり、何一つの医療行為もできない。

苦しいとナースコールを押し続ける人がいても、

あたしたちには薬も酸素も与えることはできないの。

ただ、ただ、走って先生を呼びに行くだけ。そして伝えるだけ。

でもね、この国の「先生」は非常に貴重な存在

医師は稀有な存在

夜なんかになれば、一つの病院に一人か二人とかしかいないの。

たくさんのナースたちが、一人の先生に群がっていた。

先生、吐いている人がいます!」

先生、胸が苦しい人がいます!」

先生、脈が弱い人がいます!」

先生、腹痛でもがいてる人がいます!」

懸命にナースたちが叫んでた。

でも医師は一人。

私も声を荒げて「苦しい人がいます!」って叫んだの。

でも、ここでもふるいわけが始まる。

経済状況、年齢、地位。そんなものが病状と一緒くた になって命令が言い渡される。

「とりあえず酸素を」

と言ったきり、先生は朝まで患者のもとに来れなかったの。

その日、10秒ごとにナースコールが鳴った。

「苦しい、苦しい、まだ苦しい」

「もう少しだけ待ってください、今先生、来ますから・・」

何度も先生のもとに走ったけど・・・。

先生は、今にも心臓の止まりそうな患者の処置にあたっていた。

あたしは先生に背中側から叫んだ。

酸素をしても、まだ苦しいみたいなんです!」

酸素を上げてみて!」

酸素を上げた。でも駄目だった。ナースコールは止まない。

その患者だけじゃない。

トイレに連れて行ってください」

シーツが汚れたから替えてください」

「薬を飲ませてください」

テレビがつかないんのですが」

「眠れません」

廊下を走る。

忙しさに言葉が荒くなる。

認知症患者さんがエレベーターに乗って外に出て行こうとする。

遠くの病室で、人工呼吸器の異常アラームが聞こえる。

必死にあたしもふるい分けた。

今、一番いのち危険がある人から、一番苦痛を感じている人から、手を差し伸べなきゃ。

「いつになったら来るんだ!」と言われても。

「遅い」と言われても。

私は頭を下げたり、ちょっと言い争ったりもしながら、

「苦しい、苦しい、苦しい」と言う人のとこに走ったよ。

唇から色が消えていた。冷や汗をかいていた。

あたしは心臓だ!と思った。

一刻を争う病態。先生に聞いてる時間は無かったの。

あたしは医師の指示を待たずに心電図検査をした。狭心症の波形だった。

急いで先生に連絡した。

狭心症の波形です。ニトロ内服させていいですか?!」

「いや、波形を見ないとわからない、ただこっちの処置があるから、10分後に行く」

患者は胸を掻きむしるようにしていた。

「待てません!飲ませます!」

あたしは医師の指示無くニトロを内服させた。患者の苦しさはスッと納まった。

それは駄目なことだったけど、一人の患者を救ったことに、あたしは浮かれてたの。

貧相な正義感をぶら下げて、意気揚々とナースステーションに戻ってきたの。

ナースステーションの・・・・

ナースステーションモニターの一台の波形が、フラットになってた。

あたしは急いで病室に飛んだよ。

でも、亡くなってた。

喋れない患者さんだった。

ナースコールも押せない人だった。

あたしは、その日、目の前の苦しい人に夢中で、モニターなんか見てなかった。

それでもね、・・・あたし、まだ、ナースなんだよ・・。

先生患者家族に「いつ何があってもおかしくないご年齢でしたから・・」と告げた。

患者家族は「ありがとうございました」と涙を浮かべて頭を下げた。

そして、あたしにも「看護婦さん、ありがとね」と言ったの。

大好きな、患者さんだった。

この人が歩ける頃から知っていて、喋れる頃から知っていて。

「自分は寂しがり屋だから、最期は家族に手を握ってもらいながら逝きたい」と言っていた。

あたしが新人の頃から知っていて、注射が下手だったのも知っていて、

「おまえは俺が育てたようなもんだ」が口癖だった。

「まぁ、・・・歳だったし、家にも帰れないって言ってたからなー」

先生があたしの背中ごしに言った。

あたしはモニターの記録を見てたの。

その記録には、波形が狭心症から心筋梗塞となり心停止するさまがしっかりと記録されていた。

歳だから死んだんじゃない、そこには心筋梗塞で死んでく命があった。

でも、そんなこと全部まるめこんで、死んじゃって仕方ないっていう命が、そこにはあったんだ。

似たようなことはざらにあった。

何人もの人が、私の手のひらから零れていったよ。

でも、あたし・・・ナースなんだ。

誰も、辞めろって言わないの。

医者治療したのは自分だから、言わない。

患者家族は実情がわからないから、言わない。

ナース同士は実情がわかってるから、言わない。

国はきっと、全部知ってて、それ込みで「それが仕事だ」と言うかもしれないけど。

いや、言わないか。国は、何も言わない。きっと。

救えたかもしれない命を、ナースは一番わかってる。見えてしまう。

医師の指示が適してないのも、判断が遅いのも、治療がのってないのも、全部わかってる。

それでも「あの時!」と、自分の行動と判断を何度も振りかえる。

その向こうにはいつも「あのとき、こうしておけば」が、くっきりと見える。

でも、救えなかった責任も、見過ごした責任ナースには問われない。

ナース仕事は、救うことじゃないから。

ナースって・・ほんと、なんなんだろうね・・・。

ナースなんて、なんの治療も許されていないのに、

くすり一粒すら出せないのに、

検査一つ指示できないのに、

命に関わることなんて、一つも独立してできないのに、

患者さんが持たされてるのはナースコールだけなんだよ。

どんなに辛くてもナースしか呼べないなんて。

そしてあたしたちは色んなものを抱えて、あなたの前に立つ。

先生が来ること、来れないこと、

できる治療があること、ないこと、

あなたの未来、残された時間

色んなことを知りながら、なにも変える力もないままに、

さも救いの天使が舞い降りたかのような顔で。

医療が崩壊していく。

全然止められない速度で。

その砂上の城で、あたしは見てるんだ。

沈んでいく人の命を。

それがね、2008年ナースのお仕事

2008-03-01

本当に小渕内閣は見当違いな政策だったのか?不良債権処理は見当違いじゃなかったんだろうか?

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080228/1204203051

それまで倒産するはずがないと信じられてきた銀行倒産したことで、銀行銀行を信用しなくなり、信用収縮が起きてインターバンク取引が滞りまくった。経済血液がながれなくなり、心筋梗塞の症状を呈し始めた。

問題は金融システムなのに、なぜか小渕内閣は見当違いな景気対策税金を湯水のごとくつぎ込み、経済はたいして回復しないまま膨大な借金の山だけが残った。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4400.htmlを見たら小渕内閣の1998から2000年で成長率は-1.5が2.6%まであがってるわけでこれがたいした回復じゃないというなら、小泉内閣不良債権処理して金融システム直した後の成長率だって2%台前になっただけでたいして回復してないということになるはず。国債だって毎年小渕内閣並に30兆円台の発行額だったし。

毎年数十兆国の借金増やして成長率2%台という結果に差がないにもかかわらず小渕内閣財政出動しまくり政策は見当違いで小泉内閣不良債権処理はそうでないということになるんだろうか。

2008-01-27

http://anond.hatelabo.jp/20080126233659

1週間の残業が30時間

まだ家に帰れてるだけマシじゃない?

IT業界デスマだと200時間/月とかあるよ。ホテルに泊まることすら許されないから、サマーベッド持ち込んで社内で泊まる。

その上不正がないように24時間監視カメラで監視体制。

おまけにプロマネは「お前は精神分裂病か!」とか暴言を吐く香具師だったし。

結局

結果プロジェクトカットオーバーされたが、納期遅延で客からは金が貰えるどころか損害賠償を請求される始末。

2007-11-16

http://anond.hatelabo.jp/20071115173860

睡眠時無呼吸は、本とかでてたような。

とりあえず、いびきがあるときには、病院にいってみたら? ご注意を。

http://ibiki.net/

チェックはここにもあるよ↓。

http://www.nms.ac.jp/NMS/4med/sas/

睡眠時呼吸障害を適切な治療をせずに放置しておくと、

 狭心症心筋梗塞脳卒中などの重篤な病気を引き起こすことが知られています。」

2007-09-22

我慢が美徳の世代

父親の世代くらいまでだと思うんだけど、心筋梗塞の発作が出て倒れるまで胸の痛みを我慢して得られるカタルシスって何?

そっちは一先ず急を脱し、今は普通の生活に戻ったんだけど・・・最近胃腸の具合が芳しくないみたいけど頑として病院

行こうとしない。食欲が無いことは隠そうとしないから、今日の午前中(病院が通常診察してるうち)に行ってこいって。

あんたはそんなに救急外来が好きなのか。

2007-09-04

http://anond.hatelabo.jp/20070904014243

似たような感じの家族ってやっぱりいるんだな。

http://anond.hatelabo.jp/20070625190929

俺の親父も安い酒を押入れとかに隠していたっけ。

当時の俺にはそれが許せなくて、中身を半分捨てて水を入れたりしてた。

あとで母に叱られた。

母は口では親父を怒りながらも、いつも許していた。

俺の親父は、末期にはアルコール精神病をわずらい、心筋梗塞で亡くなった。

そして、それによって家族には“平安”が訪れた。

まぎれもない平安が。

俺はずっと平安を求めていた。

でも本当に俺が求めていたのは、きっと親父の死だったんだ。

だから俺はどっかがおかしくなってしまった。

気付いた時にはもうどうにもならない。どうにもできないんだよ。

増田のようにちゃんと許せて愛することが出来ていたらと今でも思うよ。本当に思う。

そして、増田の弟と妹に早く気付かせてあげて欲しい。

手遅れにならないうちに。

2007-06-07

Re: 青天の霹靂

うちの親も以前に心筋梗塞で倒れて一命を取り留めた。

ヘビースモーカーだったのだが煙草を禁じられた。

しばらくは我慢してたけど、そのうちまたこっそり吸い始めた。

いまではもう平然と吸ってる。

注意したら「薬飲んでるから大丈夫」とか言ってごまかし笑いしてる。

そんな親でも死なれると寂しいから、もう少し長生きして欲しいんだけどさ。

青天の霹靂

おととしに私の父が心筋梗塞で倒れた。手術となったが

幸いなことに、大事にはいたらず一か月ほど入院してから元気に退院した。

それから現在に至るまでずっと食事療法を続けて、血圧も正常値を保っている。

先日、心筋梗塞障害者手帳を受け取れる対象になると聞き、届け出を出すこととなった。

障害者手帳が交付されれば、公共機関の利用料金が安くなるなどのさまざまサービスが受けられる。

父ももう歳をとってて無理出来ないし年金も少ないので、障害者手帳の対象になるならもっと早く知っていたら良かったと思う。

2007-06-06

http://anond.hatelabo.jp/20070606113008

大丈夫、60歳以上のひとたちの暴動なんて恐くないから。

…別の意味で恐いけどな! 救急車とか待機してんのな!

死者が出ても死因がみんな脳梗塞とか心筋梗塞とか熱中症とか肺炎とかなのな!

2007-04-14

現職の教授が亡くなった。心筋梗塞だったらしい。

自分との接点は以前講義を受けたことくらいしかしかなく、顔もいまいち思い出せない方ではあるが、ご冥福をお祈りしたい。

学生向けのお知らせにはもちろん書いていなかったというのに、

教授の死に様というか、どこでどういう風に倒れていた、とか自宅も鍵をこじ開けて入ったけどいなくて…といった話を大半の人が(とても詳細に)知っていることに、少しぞっとした。

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