春
春はあけぼの。
やうやう込みゆく、車少し騒ぎて、透きだちたるサリンの細くたなびきたる。
夏
夏は昼つ方。
西大寺はさらなり。山上もなほ。散弾の多く飛び違ひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち鳴り響むもをかし。安倍など倒るるもをかし。
秋
秋は五つ時。
朝日のさして櫓の端いと近うなりたるに、鳥の墓所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。
まいて、ハイジャック機などのつらねたるが、いと大きく見ゆるは、いとをかし。
半時経て、塔の音、人の音など、はた言ふべきにあらず。
冬
冬は九つ。
ムハンマドの痴絵にしたるはいふべきにもあらず。
霧のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、怒りなど急ぎ熾して、銃もて渡るも、いとつきづきし。
幾年経ちて、ぬるく文書きいけど、天皇のことも、いまだ弄ずることなきて、わろし。
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