2023-05-02

テロ草子

春はあけぼの

やうやう込みゆく、車少し騒ぎて、透きだちたるサリンの細くたなびきたる。

夏は昼つ方。

西大寺さらなり。山上もなほ。散弾の多く飛び違ひたる。

また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち鳴り響むもをかし安倍など倒るるもをかし

秋は五つ時。

朝日のさして櫓の端いと近うなりたるに、鳥の墓所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。

まいて、ハイジャック機などのつらねたるが、いと大きく見ゆるは、いとをかし

半時経て、塔の音、人の音など、はた言ふべきにあらず。

冬は九つ。

ムハンマドの痴絵にしたるはいふべきにもあらず。

霧のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、怒りなど急ぎ熾して、銃もて渡るも、いとつきづきし。

幾年経ちて、ぬるく文書きいけど、天皇のことも、いまだ弄ずることなきて、わろし。

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