地元にある飲食店があった(もう潰れた)。
味は良かったのだが、ある頃から料理に小さな黒い粒が混じるようになった。
ザリザリして非常に歯ざわりが悪い代物で、その店にはあまり行かなくなった(そのうちに潰れた)。
今にして思えば、あれはフライパンの油膜がはがれたものだったんだろうな。
料理好きを気取る男が好む、鉄フライパンを育てるってやつだ。
鉄フライパンを覆う油膜は実のところ焦げた油がこびりついたものでしかないと聞く。
清潔とはいいがたい代物の上に、そのうちはがれて料理に混入してしまう。
『男の料理』は馬鹿らしい。
大げさな飛躍をするなら陰謀論者や歴史修正主義者とも通じるのだろうな。
基本をおろそかにした者が『裏技』で一発逆転を狙おうとすることはどこの世界にもあることだ。
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