交際して四ヶ月目、初めての共同作業は、失敗した。彼女にちんぽが入らない。
深夜の自宅アパート。豆電球のみが灯る薄暗がりの中、彼女の孔を見つけられない。焦りが募り、半起ち状態の一物が更に柔くなっていく。
その夜は交わりを諦めた。大きいからなかなか入らないのかもしれないね。彼女の慰めが空疎に響いた。
その後、幾度も身体を重ねて、挿入に至るまでの過程を会得しつつある。舌を絡めて、指を入れて、乳房を触って、じっとり湿るまで前戯をしっかりと。体液の潤滑油で濡れてきたら、陰部を擦り合わせて、陰茎を滑り込ませる。
だが、体調によっては一向に起たないこともある。そのような時は直ぐに挿入しようとせずに、お互いの身体を触り合う。撫でて、しごいて、口に含んでもらうと、徐々に緊張も解れてきて、不甲斐ない一物も屹立してくる。さあ、もう一度入れてみよう。
恋は焦らず、愛も焦らず。