実家に帰ったら墓が無くなった。
いつものように家紋が刻まれた墓石があるはずの場所に行くと、そこは更地になっていた。
後ろから声が聞こえる。
「おじいさんは今度はこっちに入ったよ」
見ると、そこには何人もの名前が刻まれた廟がある。
「マンションの表札みてえだな」と独り言つ。
共同の永代供養等に入れ替えたらしい。
まだ爺の名前は刻まれておらず、廟の脇に見慣れた墓誌がある。
「私が死んだら一緒に名前を入れてもらうから」
引き抜かれた墓誌についた土が生々しい。
Permalink | 記事への反応(2) | 09:10
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墓地付きの檀家は金かかるもんなあ 一家の兄弟が5人とか10人とかいた時代はお布施の捻出も楽だったんだろうな うちは私有墓地だからその辺のコスト感は全くわからんけど 酸性雨の影...
後ろから声が聞こえる。 「おじいさんは今度はこっちに入ったよ」 これ 亡くなったおじいさんが増田を呼んでる場面