今日は雲に乗って外界を眺める役だったんだけど、ヒートテック着るのを忘れて、めちゃくちゃ寒い思いをした。
外界の民は今日も一人でどこかに向かって歩いたり数人でぺちゃくちゃおしゃべりしながら歩いてたり、いつもと同じ。すごく退屈だった。
でも、一人だけ、地面をずっと眺めてトボトボと歩いていたかと思うと、突然私の方を見てニコリと笑う民がいた。
私のことは見えないはずなんだけど、まるで私をちゃんと見つけたみたいな、そんな感じでちょっとドキッとした。
暗くなったので帰ってきたら「ヒートテック忘れたでしょ。寒いんだからちゃんと着て行きなさい。」とお母さんに怒られた。
そうだなぁと思った。
このあとは熱いオフロに入ってふわふわの雲で出来たベッドに入って眠るんだ。
次に起きるのは100年後の予定だよ。