だが、スティーブ・ジョブズはこれになにか不満だったようだ。
「なるほど、乳房のレンダリングはうまくいった。ところで弾力のある乳房の揺れはどうだ?同じようにできるか?」
「いやそれは無理です。力学的に乳房の揺れを実現するのは遥かに難しい。それにそんなもの必要ですか?」
ビルはスティーブが乳房の高速描画を思ったほど評価せず、より多くを望んだことにムッと来ていたと思う。
スティーブは急に怒り出した。
「弾力のある揺れる乳房はどこにでもある!この部屋の中を見てみるといい!」
実際そういう形はそこらじゅうに存在した。
ホワイトボードもデスクもボヨンボヨン揺れていた。
次に彼は窓の外を指さした。
「外を見てみろ!もっともっとあるだろう」
彼はビルを連れ出して、弾力のある揺れる乳房を見るたびに説得した。