耳が凍るほど冷たい夜
街灯の光も温もりがない
足早に急ぐ家路
爪先がじんじんする
マフラーの間から零れた息が白く染まる
はやく家に帰らなきゃ
自販機に小銭を入れて
ホットココアを買う
ガコンという温かさを
喉の奥に流し込んで
しまい忘れた今日の悲しみを
そっとポケットに戻して
玄関のドアを潜ったら
じんわり体が痛くなる
今日の夕飯なあにと言うと
油がパチパチ鳴り響く
食卓にあるのは
大皿山盛りの唐揚げ
白いご飯に熱々唐揚げ
だから冬はやめられねえぜ
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