何も残せる気がしない。残す相手もいない。
『遺伝子』という言葉があるが、子に伝え遺すことのない俺の遺伝子は最早遺伝子ではないのだろうな。
一度転んだら、すぐに起き上がれない限りもう無理なんだろうな。
あの時倒れていなければ、何かになれたのかな?
もちろん走り続けることが出来たとしても、何かになれるとは限らない。
でも、こんな気分になることはなかったんだろうな。
まあ今となってはもう知りようもないけど。
いきなり放り出されて「さあ生きていけ」とかちょっと意味がわからない。
もっとわからないのは、それで成功してる奴がいることだけどね。それとも彼等にはちゃんとしたチュートリアルがあったんだろうか?
もうどうすれば良かったのかも、どうすれば良いのかもわからない。
おやすみ。