真夜中にも関わらず昼間のように明るい西の空は、あたかも物理法則を無視した非現実の世界にいるように錯覚させた。平穏だったほんの6時間前と今の状況が地続きであることをどうしても信じることが出来なかったというのも多分にある。西から登った太陽が正午へと向かうように、西の空がジリジリと夜を蝕んで行く。この世界が間違った世界だとしても、たとえ世界に間違いを突きつけても、世界が改心して地球の回転を逆回りさせることはない。
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