2020-04-20

どうでもいい卒業式の思い出

高校の頃、二学年上の先輩に恋心を抱いていた。

何もできずただ憧れている日々が過ぎ、先輩が卒業する日がやってきた。

卒業式が終わり、卒業生や在校生がそれぞれ連れ立って談笑などしている中、

私はせめて握手してもらおうと機会をうかがっていた。

友達に励まされ、「うん、行ってくる」と宣言して私は先輩のほうに歩いて行った。

すると背後から


「あれぇー?」


という声が。

その声を発したのは、先輩と同じ学年で、校内ではとある部活動で有名なMさん

Mさん友達と顔を見合わせて、笑ったような、困惑したような様子をしていた。


Mさんはそこそこかっこよく、女子人気もあった。

Mさん友達と近くにいたことは気づいていた。


図にすると

先輩

   ↑

    ↑

     ↑

      ↑      Mさん

      ↑

       ↑

       私


有名人でもてるMさんの近くに、何かそわそわしている一年女子(私)と友達がいて、

「行ってくる」と言ってそちらに歩いていった。


あー、これはMさん自分告白か何かされると思ったのかも。

内心あちゃーと思ったが、憧れの先輩のことが心を占めていたのでそれどころではなかった。



で、肝心の「先輩と握手してもらう」だが、結局勇気が出ず、声をかけることもできずに終わった。


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