物心ついた頃には、なんで親は俺にそんなことを言えるんだろうとしょっちゅう思っていた。
ただ単に信用されていないだけだと思っていた、全部自分が悪いんだと。それで嫌になって、全部反抗しながら生きていたのに。
俺を傷つける言葉の数々は、俺の行動によって与えられた言葉ではなく、単に馬鹿すぎる故の発言だったんだと、大人になってから気が付いてしまって、辛い。
それに気が付かなかったのは、自分が親との対話を怠っていたからだから、自分も大概馬鹿なんだけど、
まさか自分の親がそれほどまでだとは思わねえよ、自分のDNAに自信が持てなくなる、人は環境の生き物だとは思いつつも、
まだ自分のことを嫌いなだけであったほうがましだった。