深夜に1人、ホームに立つ。
田舎の駅では、それだけで気分がいい。
無人駅ということもあり、始発が来るまでここは私だけの世界。
見渡す限りの畑、畑、畑。
その奥に、住宅地がある。新しい家だ。
そして、電気の消えた家を見て思う。
あの家では、今日どんなことがあって、どんな人が暮らしているのだろうか、と。
誰にも邪魔されない空間。
そういった所では、今のこの状況は一種の部屋と同じではないのか。
そんな事を思いながら、私はいつも通り始発を待っている。
Permalink | 記事への反応(0) | 03:36
ツイートシェア