どこにも行けないまま他人の羽ばたきに見とれていた。
過去から今、今から未来、この道は私をはかなき死へと導く。
花屋で花を買っても、誰も受け取りはしまい。俺もいらん。
ハーモニカでも吹けたなら、スナフキンの用にさすらえただろうか。
自販機もコンビニも乾きを癒さない。
かすかにかおる椿の香り。
小学生のころ、校門に植えられていたそれは赤く花をつけてどこかグロかった。
教えられたことは全て忘れたことにしたい。
私はまだ幼かった。
何もかもが私を支配する。
全てを否定する気力はあるだろうか。
無いのなら目を閉じよう。
視界から消してやる。
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