数々の星は私に気づかれることもなく発光と消滅を繰り返す。
私に感づかれた星は私の視線など気にも介さないだろう。
夜空を見上げて憧れるだけの日々が永遠に続くと思っていた。
いつの間にかたどり着いた場所もまだまだあの場所には遠くて
この命の灯の陰りに気づき始める。
今更、いや今だからこそ決心がつくこともある。
心の中から手を伸ばし、そして現実の中でそれは行動となり
私は欲しいものを全て手に入れる。そのことに躊躇するのをやめる。
何かを手に入れるたびに私のスキマが満たされる。
別のスキマが気になり始める。
やっと、時計が動き出した気がする。
全てを積み上げ、そして崩れ去るその時まで。
これが最後かもしれない人生の激動期。
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