昨年、班ごとに分かれてやる調理実習があったのだが大騒ぎになっている班があった。
塩の分量がおかしかったのだ。戦犯が目分量で入れていたのだが、料理できない人間がやることではない。
とても食べられたものではなかった。昔「動物のお医者さん」で読んだ「塩を入れすぎても塩の味以上に塩辛くなるということはない」というセリフを思い出した。塩の味以上にはならないが、同等にはなるのだ。
大騒ぎになっている班は僕の班だった。増田に書き込むような人間だ、友人であろうとも人に面と向かって意見なんてできない。僕は戦犯の友人を止めることができず、異常な量の塩を入れる友人を見るしかなかった。
出来上がった肉じゃがと味噌汁は、塩の味がした。水道水で薄めて味噌汁を飲んだ経験は初めてだったし、終わりで良い。
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